2017年 08月 14日
「怖い絵」を見に。 |
兵庫県立美術館に行ってきました。
教員向けに解説会を、年に2回開いてくれます。
今回の展覧会は、ベストセラー「怖い絵」の作者、ドイツ文学者で作家の中野京子氏監修の「怖い絵」展でした。
最後の部屋に飾られた「レディ・ジェーン・グレイの処刑」には圧倒されました。
縦2.5m、横3mの絵の中に、大きく描かれた人物が迫ってきます。
中央には、老牧師に支えられた、運命に翻弄され、16歳の若さで断頭台に向かおうとするジェーンが、みずみずしい美しさを放っています。
右には、両手で持っても振り上げられないほど大きな斧を携えた男性がたたずみ、左には、嘆き悲しむ侍女達がいます。
間近で見ても、繊細に描かれていて、描かれた物語を知り、さらに魅力の増した作品でした。
ギリシャ神話のオデュッセイアの一場面を描いた作品です。美しい人魚(セイレーン)に目が行きますが、船乗りの様子は変です。
セイレーンの美しい歌声に誘われて、海に引きずり込まれてしまいそうになっているのが中央の主人公で、まわりの船乗りは耳栓をしているのだそうです。
セイレーンの姿が、下半身魚、全身人間で海草をまとう、全身人間で布をまとうと変化しているのも幻覚を表しているそうです。
知るほどに、怖さがふくらんできました。
セザンヌが若い頃に描いた作品も、全く違う意味で衝撃的でした。
題名は「殺人」。
怖いので画像はのせないですが、いわゆるセザンヌのイメージとは、かけ離れた作品には驚きしかなかったです。
いろいろ描いていたということですかね。
ムンクのマドンナも、ありました。
周りに描かれているのが、胎児と精子ということを知りました(^_^;)
特に目の表現は、近くで見ると荒い線だと思うのですが、少し離れると美しさがあり、すごいなぁと思います。
とっても見応えのある展覧会でした。
教員向けに解説会を、年に2回開いてくれます。
今回の展覧会は、ベストセラー「怖い絵」の作者、ドイツ文学者で作家の中野京子氏監修の「怖い絵」展でした。
最後の部屋に飾られた「レディ・ジェーン・グレイの処刑」には圧倒されました。
縦2.5m、横3mの絵の中に、大きく描かれた人物が迫ってきます。
中央には、老牧師に支えられた、運命に翻弄され、16歳の若さで断頭台に向かおうとするジェーンが、みずみずしい美しさを放っています。
右には、両手で持っても振り上げられないほど大きな斧を携えた男性がたたずみ、左には、嘆き悲しむ侍女達がいます。
間近で見ても、繊細に描かれていて、描かれた物語を知り、さらに魅力の増した作品でした。
ギリシャ神話のオデュッセイアの一場面を描いた作品です。美しい人魚(セイレーン)に目が行きますが、船乗りの様子は変です。
セイレーンの美しい歌声に誘われて、海に引きずり込まれてしまいそうになっているのが中央の主人公で、まわりの船乗りは耳栓をしているのだそうです。
セイレーンの姿が、下半身魚、全身人間で海草をまとう、全身人間で布をまとうと変化しているのも幻覚を表しているそうです。
知るほどに、怖さがふくらんできました。
セザンヌが若い頃に描いた作品も、全く違う意味で衝撃的でした。
題名は「殺人」。
怖いので画像はのせないですが、いわゆるセザンヌのイメージとは、かけ離れた作品には驚きしかなかったです。
いろいろ描いていたということですかね。
ムンクのマドンナも、ありました。
周りに描かれているのが、胎児と精子ということを知りました(^_^;)
特に目の表現は、近くで見ると荒い線だと思うのですが、少し離れると美しさがあり、すごいなぁと思います。
とっても見応えのある展覧会でした。
by korobb
| 2017-08-14 16:32
| 美術館